スズメバチの攻撃とわ
ミツバチの毒針には返しがありますがスズメバチ・アシナガバチの毒針には、返しがなく何度でも刺すことができ1度刺せば死ぬというわけでもありません。スズメバチは、カチカチと大顎を鳴らして威嚇してから敵と判断すれば刺す行動に移行します。
凶暴なスズメバチの攻撃方法についてお伝えをしておきます。
スズメバチの攻撃は、飛びながら腹部を曲げて先端にある毒針を直接突き刺します。刺さった瞬間に毒液を注入し素早く離れて再び攻撃態勢をとる。
この攻撃のときは、針がそれほど深く入らず注入される蜂毒の量も少量です。
蜂毒が注入される一番懸念されるのが脚でしがみつき大顎でかみついて体を固定し毒針を突き刺すときです。何度も針を突き刺して毒液を体内に注入するので、しがみついて刺される場合には、毒針が深く入り同じ場所を何度も刺されることになるので大きなダメージを負うことになりアナフラキシーショックを引き起こしてしまうことがあります。
スズメバチの毒針は、強固でジーンズ生地でも容易に針が入ってしまいますので十分に気を付けましょう。
また、蜂の巣を駆除するハチ用の防具を着ていても刺されることを防げたとしても安心してはいけません。針から毒液を噴射することもあり目に入ってしまうと強烈な痛みでしばらく目が開けられず最悪の場合は失明する危険もあるといわれています。
刺すだけでなく噴射して蜂毒を攻撃相手に攻撃してくることがありますので気をつけましょう。
スズメバチの習性
スズメバチは、社会性昆虫であり、女王バチと働きバチで構成される巣を作ります。女王バチは、春に巣を作り、その中で卵を産みます。孵化した幼虫を養育し、働きバチを生産します。働きバチは、巣の構築、餌の採取、幼虫の世話など、巣のすべての作業を担当します。
スズメバチの巣は、木や土、岩などのさまざまな場所に作られます。巣は、卵形、球形、円筒形などの形状をしており、木の皮や樹液、土、唾液などの材料で作られます。
スズメバチは、攻撃的であり、自分たちの巣や女王バチを守るために攻撃します。スズメバチの刺傷は非常に痛みを伴い、アレルギー反応を引き起こすことがあります。そのため、スズメバチに注意して接することが重要です。
スズメバチの種類
日本には多くのスズメバチの種類が生息していますが、一般的によく知られているスズメバチには以下のような種類があります。
●チャイロスズメバチ
●コガタスズメバチ
●モンスズメバチ
●ツヤクロスズメバチ
●キイロスズメバチ
これらの種類のスズメバチは、体色や巣の形状などが異なるため、それぞれ見分けることができます。また、それぞれのスズメバチの習性や危険度も異なるため、適切な対策を行うためにも、正しい種類を見分けることが重要です。
毒性が一番強いスズメバチ
スズメバチの中で毒性が最も強いのは、主に東南アジアや南アジアに分布するジャコウバチ(学名:Vespa mandarinia)。体長は3?4cmほどで、一般的なスズメバチよりも大型です。この種のスズメバチの毒は、アンフィフィリックなペプチドであるマンダリシンという成分を含み、刺された場合には強い痛みや腫れ、発熱、動悸、徐脈、めまいなどの症状が現れることがあります。また、複数回刺される場合には、アナフィラキシーショックなどの重篤な症状を引き起こすこともあるため、注意が必要です。
スズメバチに刺されてしまったときの応急処置方法
スズメバチに刺された場合、以下の応急処置を行うことが重要です:
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安全な場所へ移動する: スズメバチに刺されたら、できるだけ速やかに安全な場所に移動しましょう。蜂の攻撃から逃れるために、できるだけ遠ざかることが重要です。
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刺された箇所を冷やす: スズメバチの刺し傷は炎症や腫れを引き起こすことがあります。刺された箇所を冷やすため、氷や冷水を使って直接冷やすことが効果的です。ただし、氷を直接肌に触れさせないようにしましょう。
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刺された箇所を清潔に保つ: 刺された箇所は清潔に保つことが重要です。刺し傷を清水で洗い流し、消毒液(アルコールやヨウ素など)を使って消毒しましょう。清潔なガーゼや包帯で覆い、感染を防ぎましょう。
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症状の観察と病院への受診: スズメバチの刺傷は個人によって症状や反応が異なります。刺された後に以下の症状が現れる場合は、すぐに医療機関を受診する必要があります。
・呼吸困難や息苦しさ
・蕁麻疹やじんましんの発疹
・動悸やめまい、意識の低下
・嘔吐や下痢、腹痛
・口やのどの腫れや蕁麻疹
医師や医療ハチ駆除業者による適切な診断と治療が必要ですので、症状が重篤である場合や心配な場合は、迅速に医療機関を受診してください。